“色を塗り始めてから絵が出来ていくまでが楽しい。
今では凧を揚げられる空が少なくってしまったけど”

加藤 秀吉
Hidekichi Kato
中野啓、橋本禎造に師事
江戸凧加藤
171-0003 豊島区駒込2-9-11-501
☎︎03-3918-0270

⬛️ 作品 ⬛️ *写真クリックで拡大表示

⬛︎江戸凧職人、加藤さんの場合

江戸凧を制作者である加藤さんは、元々は化粧品会社で染料、法定色素を研究されてきた色のエキスパートでもあります。凧の制作は、40代の頃、旅行で行った津軽でねぷたにも代表されるような武者絵が街中に溢れている事に感動し、その迫力、勇猛さを描きたいと思われたことが始まりでした。その後、当時の津軽凧の第一人者 中野敬造氏に師事。勇猛な武者絵の凧を制作し始めますが、江戸っ子である加藤さんは、やがて江戸凧の第一人者であり、歌川派の流れを汲む橋本禎造氏の緻密でありながらも勇壮な武者絵に魅せられます。しかしながら、師事しようとしていた矢先に禎造氏が他界。その後は禎造氏の作品のコレクターと知己を得て、多くの遺作を手本として今日まで独学で制作を続けてこられました。

「鎧武者を描くときは、その武将が実際に付けていたとされる鎧を 博物館や美術館へ出向いて細かな部分までよく見てきます。その武将によって、兜はもちろん鎧や組紐の部分まで細部にそれぞれの武将のこだわりがありますから。」

「色を塗り始めてから絵が出来ていくまでが楽しい。今では凧を揚げられる空が少なくなってしまったけど、小学校の体験教室なんかで作ったのは、校庭で揚げたりするの。」

⬛︎メディア・外部リンク⬛︎
・池袋の匠