■豊島区の和裁技能士

Akio Itokawa

糸澤 昭雄

 

■きもの仕立てについて

和服に使われる「反物」と呼ばれる幅約36㎝×長さ12mの織物から、一着の和服が仕上がりますが、その「反物」は、絹、綿、麻など、様々な素材で織られたものに友禅や江戸小紋の様に染の技術を施したものや、糸自体を染めて織ることで文様をあらわす紬など、反物に仕上げられるまでに、驚くほどの手間を掛け、職人の手で仕上げられています。だからこそ、簡単に捨てることなどできないものなのですが、そもそも和服は、古来より簡単に捨てられることがないような機能を持ち合わせているのです。

和服は、仕立てる段階で直線に裁つ部分が多いため、洋服のカッティングとは違い、ほとんど生地の無駄が出ず捨てる部分が出ないのです。

〜庁舎まるごとミュージアム第五期より抜粋〜
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